どうもこんにちは
今回は大きな爆裂・欠損補修を行いました。
爆裂とは写真の様に鉄筋に水が浸透し、サビ膨張によってコンクリートやモルタルが破壊される現象です。
自然に落下したモルタル以外も脆弱な部分があるのと、将来において落下する可能性があるのでサッシ下のモルタルは全部斫り撤去する事にしました。
残った鉄筋の防錆処理をします。
補修する部分の体積が大きいので新たに差筋と主筋を入れます。
と、その前にサッシ水切りの裏側のモルタル充填が不十分で空洞があり、空気中の水分や結露の水によって鉄筋が錆びたと推測されます。
補強用の主筋を入れる前にサッシ水切り裏側へエポキシ樹脂モルタルを充填します。
サッシ裏の充填が終り、差筋と主筋を溶接して固定します。
次に鉄筋のかぶり厚に気をつけて型枠を設置してきます。
さすがに一発での仕上げは難しいので粗付けを行います。
エポキシ樹脂モルタルを十分に硬化させた後、型枠のたわみ防止用の当て木を取って仕上げ塗りを行います。下出隅には面木を入れて面取りとしました。
この日の気温が高めだったので次の日には十分にモルタルが硬化したので脱型出来ました。
脱型後の表面補修を補修モルタルで薄塗り仕上げにしました。
これでようやく欠損の補修が完了し、塗装をして完成です。
使用したエポキシ樹脂モルタルは8㍑×11=88L
一箇所あたりの体積としては大きく、やりごたえのある現場でした。
爆裂は気がつかないうちに進行するので、早めの補修をお勧めします。
ではでは。